タカバシ式

いろいろなことをしていると云われるタカバシの昔のブログ…

 舞台 We will rock you

去年、ラスベガスで見逃した舞台の日本公演を
新宿コマ劇場で見てきました。
台詞が全部英語というのとQUEENをそんなに
知らないので、ちょっと緊張しつつ。
 
見終わって、一仕事終えたような疲れを
感じたのは立って歌って踊ったから!
ストーリー云々はおいといて
とても楽しいショーだった!
ステージと客席の一体感を楽しめる舞台。
ドンドンのって参加していくエンタメ。
僕が見た中で日本の作品だと
1995年だったかな、trfと内田有紀がやってた
「月が地球にKISSをする」とか、
アミューズ主催でやっていた
「Rock to the Future」だとかね。
舞台の終盤は立ちっぱなしで音楽も
ステージもかっこよくて、かなり泣きそうだった。
僕、UNITEを感じてしまうと泣いちゃうんです。
そういう意味でこの舞台はすごくよかった。
なんといっても外人さん、歌も踊りもうまい!
かっこいいったらありゃしない。
男声と女声のハモりはかなりしびれた。
いいな〜、あんな歌唄いたいなぁ、と。
そんなわけで細かいことは抜きに
歌やら踊りやらに魅了されまくりで
ノリノリで観ておりました。
 
お話は未来のものなので台詞の中に有名な曲が
出てきたりして、知っている人だったら
笑えるポイントも結構あるんじゃないかな。
僕は本当に有名な曲しかわからなかったけどね。
FC東京サポーターとしては、ボールボーイ紹介の時に
かかる曲があって良かった! あれ、QUEENなんだね。)
 
で、残念に感じたのがストーリーと発想。
このあたりは家に帰ってきて冷静になってから
感じたんだけど…以下、ネタバレです。
 
主人公だとか世界観だとかに必然性を感じないし、
かなり強引に話が進むのでストーリーだけを観ると
つまらないかも。QUEENだからなんとかなっている感じ。
逆にQUEENだからなんでもいい、という意見も
ありそうな気がする。ストーリー云々いうなんて
無粋だ、みたいなね。ただ、3時間の公演時間があって
誰一人として背景がうまく語られず、
感情移入しにくいってのはいかがなものか。
「ロックとは?」というテーマがあるんだけど、
結局、それもなんだかうやむやになっちゃっているのは
物語の大枠しか語られていないからなんだろう。
「で、結局なんだったの?」って感じだからね。
まあ、それでもこんだけ感動するってのは、
それはそれですごいんだけどね。
 
あとは、プロットが9年前に見た先述の
「Rock to the Future」にすごく近くてびっくり。
まずは設定。未来、音楽統制、ロックで救う。
というか、パクリ? 「Rock to the Future」は
ロックな人たち(?)が出演したロックミュージカルで
その出演者はこんな感じ…
橋本さとし西城秀樹ダイアモンド☆ユカイ
黒田勇樹、杏子、芳本美代子中山加奈子(元プリプリ)、
ゴーバンズの人、オナペッツ、氏神一番
 
舞台「We will rock you」では「We will rock you」の
ワンフレーズを思い出してガンガンやってるうちに
壁が壊れてストーリーが先に進むというもので、
「Rock to the Future」では、西城秀樹
主人公に音楽を取り戻させるために
We will rock you」っぽい曲のワンフレーズを
唄ったんだよね。って、この辺のポイントもね。
ストーリーだけでいうと「Rock to the Future」の方が
面白かったし、よくできていたと思うよ。
※「We will rock you」も「Rock to the Future」も
アミューズ主催なんだね。関係あるんだろうか…。
 
と、いろいろ書きましたが、QUEEN好きな人は
絶対に観るべきだし、そうじゃない人も
ぜひ予習をしてから観に行ってみるといいと思う。
僕は今度はアメリカで観てみようと思いました。